メキシコ人が紹介する都内のメキシコ料理店3選+おまけ1選【デート、女子会、野郎飲み】
初めまして!迷走しがちなジャパニーズメキシカン、迷走ジャペキシカンです。
女の子に「週末のご飯どこいきたい?」と聞くと、大体韓国料理かイタリアン、メキシカンの三つが提案されがちです。
でも男子はおいしいメキシカンのレパートリーを持ってないがちです!(ニホンゴムズカシイ)
そこでブログデビューとなる今回は、デートはもちろん、女子会や、野郎飲みなど、様々シチュエーションで使えるメキシコ料理のお店を特別に4つだけ、メキシコ人の目線から教えちゃいます!
- 【正統派】現地の味を日本でも。広尾の半地下にひっそりとたたずむ「サルシータ(Salsita)」
- 【モダンラテン】仕事も遊びも全力なあなたへ。コリドー街のラテンフュージョン「トロ・トーキョー(Toro Tokyo)」
- 【最初の一歩】メキシコ料理初心者はここから。マリアッチとテキーラで賑やかに原宿でワイワイ「フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ(Fonda de la Madrugada)」
- 【番外編】ここでしかできない超本格メスカル・テキーラ体験@三浦「ラ・クエンタ(La Cuenta)」
【正統派】現地の味を日本でも。広尾の半地下にひっそりとたたずむ「サルシータ(Salsita)」
2013年に日本に来て以来、個人的には一番本格的なメキシコ料理店だと思っている「サルシータ」。
「ソース」という意味のスペイン語「サルサ」を意味もなく可愛く言う「サルシータ」。(「縮小辞」というらしいですね)
日本語で言えば「醤油」→「お醤油」みたいな感じでしょうか。
そんな「サルシータ」のシェフは『メキシコ料理大全』(誠文堂新光社)の著者でもあり、メキシコの各地で修行を積んだ本格メキシカンシェフの森山光司さん。料理を通じてホームシックが治せそうなメキシコ旅行に誘ってくれます。
【おすすめ料理】
全部おいしいんですが、初見で頼むべき3品を独断と偏見に基づいてピックアップしました。
■サボテンのサラダ
メキシコでは家庭でもよく食べられているウチワサボテンのサラダ。「サボテン食べるんだ!」なんてベタな会話に花を咲かせてツカミは完璧。
■ケソフンディード
熱々の溶けたチーズ(スペイン語:ケソ)をトルティーヤに巻いて食べる女子ウケ間違いなしの1品。
■鶏のモレポブラーノ
僕が一番好きなメキシコ料理、モレです。
「えーかわいいー。モレってなーにー?」って聞かれたらこう答えましょう:
「ざっくりいうとチョコレートとか唐辛子、スパイスをいっぱい混ぜて作るカレーみたいなソースのことだよ。鶏肉とかと食べるのが一般的だね」
こんなやつです。
(出典: metro min., |メキシコの風、吹く[18]|第三章 メキシコの風が吹く店② 東京で最もメキシコに近い店「Salsita」, Photo by 阿部ケンヤ, https://www.metromin.net/feature/16422.html)
とんでもない手間と材料が必要なため、作る人によって全く味が違い、モレ好きの僕がメキシコに帰るときは三食モレは余裕。でも毎回胃炎になって帰ってきます。
そんなモレ好きな僕が日本で一番おいしいと思ったモレです。
色々な種類のモレがあるけど王道はプエブラという街が発祥の「ポブラーノ」というスタイル。クセになります。一言に「カレー」といっても金沢カレーなのかインドカレーなのか、海軍カレーなのかみたいな感じです。
おすすめシチュエーション
女子会、夜ごはんデートの一軒目
【店舗情報】
メキシコ料理 サルシータ
電話:03-3280-1145
住所:東京都港区南麻布4-5-65
【モダンラテン】仕事も遊びも全力なあなたへ。コリドー街のラテンフュージョン「トロ・トーキョー(Toro Tokyo)」
世界中に多数モダンメキシカン店をプロデュースしているメキシコ人シェフ、リチャード・サンドバルが手掛けたラテンレストラン。メニューの表紙はブラジル料理のシュラスコが豪快に飾っており、めくるとメキシコのみならず、中南米各国の料理にインスパイアされた料理が数多く並び、ここでしか食べられないオリジナルタコスなどが鮮やかにページを彩っています。
統括責任者の小河氏(この人がまたいい男)はメキシコ観光局のイベントやラテン料理のセミナーに引っ張りだこな上、天ぷらやタイ料理店も手掛けているので、ケータリングやイベントなど、幅広い相談に乗ってもらえるのも魅力の一つ。
デートにも仲間飲みにも合う、薄暗くも賑やかな内装のため、待ち合わせ、二軒目、カウンターのバー利用にも幅広くバッチリフィットしてくれます。
コリドー街の最北端という立地も、いろいろな方面から集まりやすいので、その時の気分に合わせて周辺店舗への場所変更もスムーズです。
サッカーワールドカップの時には参加国の料理を期間限定で提供するなど、楽しい企画も多数やっており、いつも楽しませてくれます。
【おすすめ料理】
僕は二軒目利用でおつまみと飲み物のパターンが多いので個人的に頼む頻度は少ないですが、トロの看板メニューといえばこれ。
串に刺さった肉や野菜を目の前でアツアツの鉄板にサーブしてもらうので「きゃーおいしそう♡」なしには見てられません。
■スモークカジキ&ワカモレ
「なんかつまむ系がいいな~」、「シェアできるやつって何かあるかな~?」にはこれ。
その名の通りスモークカジキが入ったワカモレに、トルティーヤチップス(メキシコではトトポスという)と揚げバナナ、豚の皮を揚げたメキシコ定番の「チチャロン」が添えられており、ワカモレをすくって食べます。
揚げバナナはメキシコではあまりポピュラーではありませんが、これがまたうまいんです。さすがとしか言えません。
メキシコといえばタコスですそうです。そして、出ました。モレです。
メキシコのソウルフードであるタコスにアレンジを加えた、個人的には一番好きな一品。
トルティーヤといえば白やベージュ系の色を思い浮かべがちですが、このタコスは「ブルーコーン」というトウモロコシから作っているため青黒系で香りが特徴的なトルティーヤを使っています。そしてメキシコのタコスは豚肉が基本なのですが、このタコスは牛肉を使っており、これがまたモレとの相性抜群です。
おすすめシチュエーション
デート、女子会、野郎飲み
【店舗情報】
TORO TOKYO
電話:03-6274-6361
住所:東京都中央区銀座6-2先銀座コリドー街
【最初の一歩】メキシコ料理初心者はここから。マリアッチとテキーラで賑やかに原宿でワイワイ「フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ(Fonda de la Madrugada)」
ここの魅力はなんと言っても、まるでディズニーランドのアトラクションを思わせる内装と、グイグイ盛り上げてくれるメキシコの伝統音楽団のマリアッチの生演奏。
「夜明けまで人々が集い楽しめる場所」という理念のもと1993年にオープンしたこのお店の名前は「明け方の民宿」的な意味を持っており、翌朝五時まで*1やっています。
マリアッチは相当盛り上げてくるので、誕生日パーティなど、気の知れた仲間たちと数人でワイワイやるのにおすすめです。
【おすすめ料理】
■ハラペニョス レジェノス
詰めハラペーニョという意味です。酢漬けにしたハラペーニョにクリームチーズを入れて揚げたものなんですが、間違いないつまみです。そこまで辛くないです。
ビールと抜群の愛称です。
■ソペス
分厚く小さいかわいめのトルティーヤ的なやつにチーズや豆を乗せたメキシコ風カナッペみたいなものです。
軽い締め感覚に頼んでもいいし、とりあえず腹ごしらえしてから飲む人は前菜的にたのむのもあり。トウモロコシの香りがビールやテキーラにバチコンハマります。
■カマロ-ネス アル テキーラ
日本語にすると「エビのテキーラ仕立て」的な意味になります
テキーラのクリームソースなるものをエビに絡めて提供されるのですが、このクリームがお米とたまらなく合うんです。
もちろんテキーラともおいしいですが、なんだかんだで味を邪魔しない水と一緒に食事として食べるのが一番おいしいと思います。
おすすめシチュエーション
女子会、野郎飲み、大人数
【店舗情報】
フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ
電話:03-5410-6288
住所:東京都渋谷区神宮前2-33-12 ビラビアンカB1
Fonda de la Madrugada(フォンダ デ ラ マドゥルガーダ) 原宿・神宮前のメキシコ料理店
【番外編】ここでしかできない超本格メスカル・テキーラ体験@三浦「ラ・クエンタ(La Cuenta)」
神奈川県三浦市の最南端近くに位置する三崎公園の目の前にある「メスカル*2」専門店。ルチャリブレのマスクが目印の、外見の癖強めなバー。
ここのマスターは、日本のテキーラ・メスカル業界で知らない人はいないであろう超ベテランのパンチョさん。
自らメキシコに出向いて自分のテキーラやメスカルを蒸留する豪快なパンチョさんの話に耳を傾けながら地元の方々とワイワイ盃を交わし、お腹が空いたら近所の中華料理屋さんで出前を頼むスタイル。
未だに払拭できない「テキーラ=一気」というイメージ。一度「ラ・クエンタ」に足を運んだらあなたの棚のウイスキーがテキーラやメスカルにとってかわるかもしれません。
【店舗情報】
ラ・クエンタ
電話:045-985-4446
住所:神奈川県三浦市三崎3-6-10